さな・わーるど

〜花の庵〜

春を待って  〜フクジュソウ〜

画像は「日光の花・尾瀬の花」のけんさん からお貸ししています





春を待って 

   〜フクジュソウ〜

黄色の花びらを震わせながら
私は春がくるのを待っている

里からは初春を祝い
賑わいの声が聞こえてきた

風の音に耳をすませながら
私は自分の出番をじっと待っている

やがて雪解け水が
春の季節を運んできたら

思いっきり花びらを広げて
お日様の光を浴びようと・・・

そんな日をそっと夢見ている




 ポチッとよろしくm(__)m







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伝えてよ、野の風を





〜伝えてよ、野の風を〜


こすもすの野にそっと吹いた
10月の風・・・・

小さな虫の音
キンエノコロの輝き


役目を終えようとする
蝶のゆるやかな舞
低く飛ぶ茜とんぼ

朝露は宝石のように煌いた

伝えてよ、野の風を

空を越えて
あなたのもとへ・・・・



 ポチッとよろしくm(__)m





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祈りてさきしあなたへ

画像は 「日光の花・尾瀬の花」のけんさん からお借りしております







祈りて咲きしあなたへ

   〜蓮華升麻〜

風が舞った・・・

一つの季節を連れ去り
次の季節を運ぶために

僕はそっと振り向いて
来た道を辿る

緑陰の下で
小さく揺れる花

うつむきながら
祈りを込めて・・・

風の言葉に耳を傾け
夏虫の音を聴いたこと
花のささやきを知ったこと

幾度の刻が巡っても
あなたを忘れない

かすかに漏れてくる木漏れ陽に
小首をかしげ
いつまでも祈っていた・・・


あなたを忘れない



 ポチッとよろしくm(__)m






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小さなようそろ 〜キツリフネ〜

画像は「日光の花・尾瀬の花」のけんさん のものをお借りしています。









〜小さな、ようそろ〜

もしも一つだけ
願いが叶うとしたら

小さな黄色の舟に乗って
旅をしてみたい

ゆっくり魯をこいで
あてのない旅をしてみたい

潮の流れに沿いながら
風の道を辿りながら・・・・

木の葉の重なりをくぐり抜け
もれてきた木漏れ日に
ちらちら揺れたキツリフネ

花の中に
いろいろな思いを積み込んで
旅立とうとしているんだね

ようそろ

ようそろ・・・

舟出が無事に出来るよう
願いを込めて

ようそろ



 ポチッとよろしくm(__)m









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虹のように




虹のように
   〜山紫陽花〜


山道にふと見つけた山紫陽花の花は
まるで道しるべのように私の足を止めた

点々と薄明かりのような花に
心誘われ入っていった谷間

そこは父の生まれ育った小さな小さな村跡
今はもう跡形も無く
鳥や草花たちの棲家になっていた

雨後の木漏れ日が
舞台のスポットライトのようにさしこみ
私は父や村人たちの幻を見た

清流の音
突き抜けるような鳥の声
通りぬける淡い風・・・

もう辿り着けなくなった山道に
父が私を導いたのだろうか

あの日から
心の中に深く棲みついた山紫陽花の花




 ポチッとよろしくm(__)m









 



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山紫陽花の謳





〜山紫陽花の謳〜

忘れ得ない場面
胸に刻まれた想い

耳に残る音
目に焼きつく情景

たった一輪の山紫陽花が
私を誘った

遙かなる憧憬の中へと・・・

花灯りに誘われて
遠い記憶へと旅をした

朧に辿る小道に
懐かしさがこみ上げ
タイムスリップしたように
私は小さな少女になった

道しるべ、花灯り・・・

山紫陽花の花はとこしえに
心の奥に住みついている


 ポチッとよろしくm(__)m






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〜水芭蕉

画像は 日光の花・尾瀬の花のけんさん からお借りしております。




遙かな尾瀬

    〜水芭蕉 〜



憧れてやまない、遙かな尾瀬に
ようやく遅い春が訪れ
豊かなる雪解け水の中に
清らかに、水芭蕉の花が揺れる

朝霧がゆるやかに晴れ
やがて至仏山が顔をのぞかせる
とうとうと流れる川の流れに
白く白く、水芭蕉が
ひとときを謳歌するかのよう

長い冬の、雪の重みをじっと耐え
今、輝かんと・・・・

尾瀬の山も木も花達も
永い眠りからいっせいに目覚め
ハーモニーを奏でながら
初夏への身支度をしている

目を閉じれば
どこまでも続くあの小道が浮び

私はもう一度、尾瀬に立ちたい




 ポチッとよろしくm(__)m






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ラブレター 〜笹百合〜




〜笹百合〜



私がはじめてあなたに会ったのは   
小さな雑木林の中

こぼれんばかりの陽の光を浴び
楚々と、そしてゆるぎない自信をもって
咲いていましたね

透き通るような、花びら
凛とした花姿が
深い緑にひときわ映え・・・・

一瞬、刻も、すべての音も止まり
体中が震えたことを覚えています

神様はこんなに美しい花に<
出会わせてくれた

今年、初めて書いた
あなたへのラブレター
届けに森に入ります



ポチッとよろしくm(__)m









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川の畔




6月の風に

  〜古代紫の花〜

谷間から流れてくる小川は
すべてを清らかに浄化しながら
さらさらさらと・・・・

小さな笹舟に
私の想いをのせて
さらさらさらと・・・

岸辺のみどりも
澄んだ空の色も
6月の風に揺れる紫の花も

川面にすべて映し
さらさらさらと流れていった

今年もまた
古代紫の深い色が川岸を彩り
一つの季節が巡っていこうとしている




ポチッとよろしくm(__)m





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花からの便り



花からの便り
    〜菫 草〜


野の道から
里山から
菫の便りが届いた

淡い色の便箋に
遠慮がちな小さな文字で
咲いたよと・・・・

やさしい記憶を辿りながら
里山への道を辿っていこう
五月の風を道連れに・・・

季節が巡り
変わりなく咲いた菫草

君の面影を偲びながら
僕は里山を歩いている



ポチッとよろしくm(__)m








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