さな・わーるど

〜花の庵〜

花追い人  〜リンドウ〜




花追い人

    〜リンドウ〜

   耳を澄ませば
   野をわたる風に
   そそっと冬の足音が混じっている

   虫の音も消えていき
   ススキの原を飛び交った
   アカネトンボももう見ない

   花を追い
   駆け抜けた人の面影にも似て
   一輪のリンドウは
   空の色を写して咲いていた

   幾千の風になり
   東から西から
   北から南から・・・
   ・・・

   集う、花の宴を
   微笑みながら見守っているのだろうか



 ポチッとよろしくm(__)m



 






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故郷の情景

 



 〜ふるさとの情景〜


地に降り積もった純白の雪が
やがて解け

小さな芽吹きの生命が
ふつふつと湧き出すように

長い時間をかけて
いつの間にか
心の奥底に棲みついた
ふるさとへの安らぎを
自分の中に見た

それぞれの場所に佇みながら
そっと寄り添う思いがある

幾つもの出会いと別れを
繰り返し繰り返し

それでも尚
鮮やかな
春が来ることを待ちながら・・・




 ポチッとよろしくm(__)m




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美しい朝に  〜スイバ〜






〜美しい朝に〜


目覚めると真っ白い霜が降りていた
私は急いで野に向かった

まるで宝石のように輝く
野に立ちたくて・・・・

吐く息は白く
指は凍りそうなほど冷たいけれど

越冬葉に降りた霜の煌き

そっと触れると指の先から
春の鼓動がかすかに伝わってくる

静まり返った朝
裸の柿木から
ばたばたとヒヨドリが飛んでいった

東の空から陽が昇り始めると
霜が朝霧に変わってく

たったそれだけのドラマ
自然が見せる物語



 ポチッとよろしくm(__)m







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迷子




〜迷子〜


迷ってしまったんだよ
季節の入り口をさ

あまりにも暖かいので
そろっと顔を出したらさ

しばらくすると
白い物が舞ってきたんだ

あまりにも寒くって
どうしていいかわからないんだよ

いつの頃からか
この地球という里は
季節の入り口がわからなくなっているんだ

怒っているんだよ
どうにかしてくれってさ



 ポチッとよろしくm(__)m








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君を最後に見た日




〜君を最後に見た日〜


いつにない暖かな晩秋
いつまでも君たちの姿を見かけた

思いがけない初雪がふり・・・

君を最後に見た日・・・

そうと知らずに私は
せっせと君の姿を捉えていた

何度も何度も木の枝に止まり
私の記憶の奥底に
自分の姿を留めようとしていたのか




 ポチッとよろしくm(__)m








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白いおひげ





〜白いおひげの冬支度〜

冬の足音に誘われて
静かな山道を辿ってみると
カサコソと落ち葉を踏みしめる
自分の靴音だけが聞こえる

色とりどりの木の葉の宴も
まもなく幕を閉じようと
最後のきらめきを魅せていた

木漏れ陽の中で
白いおひげのセンニンソウも
生まれ変わる支度へと
忙しそうだ





 ポチッとよろしくm(__)m






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蛍  袋





不浄の思いを

みんなホタルブクロの中に

閉じ込めたら・・・・



花の中にホタルを入れて

家路へ急いだあの頃に

帰れる気がした・・・



ポチッとよろしくm(__)m




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6月の風に





谷間からの風に

川の畔に群れ咲いた

クマガイソウがさやさやと揺れる

まるで私の心の片隅にある

小さなざわめきを写すように

5月の風でもなく
7月の風でもない

そう!6月の風に

さやさやと揺れている





ポチッとよろしくm(__)m





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迷いご





〜迷いご〜


薄ぼんやりと

霧がかかったような

まどろっこしい思いを繕えないでいる

まるで迷いごのように・・・

雨が上がり

うっすらと霧がはれてきて

山紫陽花の花が見えてきた

手を伸ばせば届くかもしれない・・・


ポチッとよろしくm(__)m






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雨上がり



雨上がりの山道で

深い深い色をして

山躑躅の花が目をひいた

広い自然の中の

小さな一点なのだけれど

惹きつける力を持っているんだね



ポチッとよろしくm(__)m







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