さな・わーるど

〜花の庵〜

美しい朝



〜美しい朝〜

目覚めると真っ白な霜が降りていた
私は急いで野に向かった

まるで宝石のように輝く
野に立ちたくて・・・

はく息は白く
指は凍りそうなほど冷たいけれど
芽吹き始めたうす蒼い花びらに
そっと触れてみた

指の先からかすかにかすかに
春の鼓動が伝わってきた

静まり返った早朝
裸の柿木から
ヒヨドリがばたばたと音を立てて
飛んでいった

東の空から陽の光が登り始めると
霜が朝露に変わっていく

たったそれだけのドラマ
自然が見せる物語


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弥生の流れに



〜弥生の流れに〜

立ち枯れの紫陽花の向こうには
雪解けの川が煌めいていた

透けた花びらを通して
光の輪は輝きを増している

秘めた色をした水の流れは
何処までも豊かで

私の思いも
流し去ろうとしている

重たかった冬の気持ちを
弥生の流れにすべて浮かべたら

ちっぽけな思いなど
つかの間に遠ざかって行くのだろう


花の庵

ポチッとよろしくm(__)m




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